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2018年01月09日

筑波大の渡り廊下屋根崩落現場を見てきた!

昨年の12月10日の朝、地震や強風もないのに突然、筑波大で渡り廊下の屋根の崩落事故が発生しました。
場所は、筑波大学第1エリアの1B棟と1C棟の2階を結ぶ連絡通路です。

崩落の状況は、「日経アーキテクチュア」の記事に詳しいです。



先日、筑波大学内を散歩してきた時に、様子を見てきました。
左手が1B棟、右手が1C棟です。
当たり前ですが、昨年のうちに崩落した屋根は撤去されて、跡形もなくなっていました。

なお、写真で工事の柵で封鎖されているのは、崩落事故の影響ではなく1A棟の改修工事のためです。



グーグルのストリートビューにほぼ同じ画角で崩落前の状況が見られます。
途中に柱は何もなく、屋根の両端を1B棟と1C棟それぞれに打ち込んだ十数本ずつのボルトのみで固定されていたようです。

意外と簡易な固定方法に驚きますね!
5年ほど前の中央道の笹子トンネルの天井版落下事故を思い出します。
この事故もトンネルの天井から換気ダクトの隔壁と天井版がボルトで吊られていたことに驚きました。
この渡り廊下の屋根にしろ、笹子トンネルの換気ダクトにしろ、構造物本体ではないために設計や維持管理が構造物本体と比べて配慮が足りない気がします。

ボルトで連結されていたならば、建物に埋め込まれている部分がどうなっているかは目視では点検のしようがないので、異常は見つけようがなかったと思います。
1本の鉄骨を複数のボルトで連結していては打音検査も難しそうですし…。

それに、地震の際には、2つの建物が違った揺れ方をするでしょうから、ボルトで連結されているだけの屋根が落ちる可能性があるのではないかと思いますが、今の建築基準法でもこんな設計が許されるのでしょうか?
渡り廊下本体も、支柱はありますがエキスパンションジョイントではなく、単に縁が切れているだけで地震時に不安が残りますね。
原因自体は老朽化なのかもしれませんが、設計時に40~50年後にどうなるかを考えなかったというのが大きい気がします。



こちらの写真は上の写真の反対側から見た様子です。
屋根の接合部に水が入らないように塞いだ跡が目立ちますね。
屋根の落下で手すりの一部が壊れたので、仮設の手すりができていました。

事故後に確認したとは思いますが、25トンの屋根が落下した衝撃を受けても、渡り廊下本体は健全なのか不安に思ってしまいますね。
渡り廊下自体もコンクリートの中の鉄筋が錆びついているようで、錆汁が出てきているのが見えます。
この機会に精密に点検して、必要な補修をした方が良さそうな気がします。

【参考資料】※いずれも筑波大学発表
第1エリア1B棟~1C棟間の連絡通路の屋根崩落について【第1報】
第一エリア1B棟~1C棟間の連絡通路の屋根崩落について【第2報】
第一エリア1B棟~1C棟間の連絡通路の屋根崩落事故について【第3報】
第一エリア1B棟~1C棟間の連絡通路の屋根崩落事故について【第4報】





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Posted by Science_City at 01:47│Comments(0)建築
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