研究学園の生活

鉄道は廃止になって無くなってしまうことはよくありますが、道路が廃止になって無くなってしまうことはあまりありません。
道路が廃止になったら、その道路を使って出入りする店や家が困りますので、バイパスができたとしても、国道なら県道や市道に格下げになって残るのが普通です。

ところが、道路そのものが廃止になったところがありました。
しかも、国道です。



昨年谷田部バイパスが開通したことによって、一部区間が道路ではなくなってしまいました。

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ここが廃道の現場です。
もともと写真奥から国道354号バイパスが手前に向かって通っていましたが、谷田部バイパスの開通によりみどりのの区画道路に格下げになり、画面中央付近で左に曲がり谷田部バイパスに合流するようになって手前の道路は使われなくなってしまいました。



立派な道路でしたが、今では通行止めになってしまいました。
今後、整地されて跡形もなくなることになりそうです。



他の国道標識は撤去されて1か所に集められているのですが、この国道標識だけは撤去されずに残っていて、かつての国道脇にポツンと寂しげに立って、ここが国道だったんだぞと静かに主張しているかのようです。





もう1つの廃道区間はみどりの駅に近い、上萱丸交差点付近です。
4車線分の敷地がありましたが、今では雑草が生え放題です。
ここにも雑草に覆われた土地にポツンと50km/h制限区間終了の標識（つまりこの先60km/h制限）が立っています。
どう見ても、この先の道路で60km/hは出せないと思いますが、公安委員会から廃止の決定を受けていないのでしょうか？



国道354号バイパスに向けて立っていた「サンクス」の看板も今となっては見る人がほとんどいない存在になってしまいました。
旧道沿いには低い看板しかなくて目立たないので、旧道沿いに看板を移設した方がよさそうですが…。



反対方向に振り返ると、すぐ上萱丸交差点です。
新しくできた道路が接続して直角に交差する十字路となり、ここにバイパスが斜めに接続していた過去が無くなってしまったかのようです。

廃道の右側はみどりのの区画整理地区内なので、もう整地工事が始まっていました。
道路の左側は区画整理地区外ですし、道路跡地に電柱が立っているので、当面このまま放置されるのかもしれませんね。

つい最近まで国道のバイパスだったところが、余生を送るでもなくいきなりお役御免になるのもお気の毒な感じがします。