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2015年07月08日

【総合運動公園】体育館の稼働率は実は市長が言うほど高くない!

【一部加筆あり 7/12】

最近、仕事はどんどん忙しくなり、子どもの用事で週末もなかなか自分の時間が確保できず、なかなかブログに時間を割けない今日この頃ですが、
つくば市総合運動公園の住民投票まで、あと1か月を切りました。

【つくば市総合運動公園に関する記事】
今まで取り上げた記事は → こちら



そういえば、また「広報つくば」の総合運動公園特集号が出ていましたね。
4月、5月、7月と3度目になります。
よほどこちらの方が、住民投票よりお金がかかっていそうですが、気にしていないのでしょう。

今回の「広報つくば」には大して目新しいことは書かれていませんが、体育館の「稼働率」のデータが示されていました。
このデータは基本計画策定委員会の資料には出ていました(基本計画にも同じ稼働率が示されていますね。斜字部7/12追記)が、懇談会で何度も「なぜ陸上競技場ではなく体育館が先なのか?」と聞かれたので、今回強調したかったのでしょう。

でも、この「稼働率」にはちょっとした数字のトリックがあり、実はこの値は実態を現していないのです。

つくば市の不思議な「稼働率」の定義

この「稼働率」が掲載されているのは、基本計画策定委員会の第3回の参考資料2「つくば市体育協会登録団体集計表・平成25年度つくば市スポーツ施設稼働日数一覧」です。

「稼働率」の定義は資料中に示されていませんが、この表を見れば
 「利用日数」/「利用可能日」=「稼働率」
となっていることは一目瞭然ですね。

しかし、「稼働率」とは最大の利用可能人数に対して、どの程度の利用があるかと定義するのが通常です。
つくば市の定義では、毎日1人ずつ常連さんが利用しただけで、稼働率が100%になってしまいます。

だから、どの体育館も軒並み稼働率が高くなっているように見えるのです。

本来の「稼働率」はどの程度か?



では、本来の「稼働率」はどの程度なのか、概略の試算をしてみます。
体育館の場合、利用者数に関係なくアリーナ1面を1団体が予約すると、そのアリーナは他の利用者が利用できなくなりますので、「(利用時間×利用面数/(利用可能時間×利用可能面数)」が「稼働率」と考えてよいでしょう。(斜字部7/12追記)

つくば市の公共施設予約システムでは、空き状況が検索できます。


※7/5 午前9時ごろの状況

例えば、7/5(日)の筑波総合体育館の空き状況を検索すると、日曜日だけあってかなり埋まっていますが、全部埋まっているわけではありませんでした。


※7/5 午前9時ごろの状況

一方、平日である7/7(火)の空き状況を見てみると、ガラガラです。
やはり社会人は平日の夜にしか使えない人が多いでしょうから、利用状況は偏っています。

このように、7/5(日)~7/11(土)までの1週間(7/6(月)は一斉休館日のため除く)をサンプルとして、稼働率を試算してみました。
本来は1年間で比較すべきですが、過去の利用履歴は確認できないため直近1週間の予約状況で代替しています。(斜字部7/12追記)
※7/5 午前9時頃の空き状況で算出
 この後に新たな予約、キャンセルがあり得ることに注意が必要



試算結果を上のグラフに表しました。

桜総合体育館は、コンスタントに80%以上をキープしているものの、他の体育館は日によっては50%前後の稼働率で、特に筑波総合体育館は土日を除くと利用率は低いようです。

まとめてみると、以下の表になります。



いかに、市役所の定義した「稼働率」が嵩上げした値になっているかがわかります。
本来の稼働率を見てみると、桜総合体育館は90%近くの稼働率となっていますが、筑波総合体育館のように市街地から離れたところにある施設は、あまり稼働率は高くないようです。

陸上競技場より体育館を優先させる本当の理由

この結果を見ると、利用者が多い、つまり人口の多い地域こそ体育館が必要という当たり前の結論が導き出されます。

そうすると、大穂地区には大穂体育館と吉沼体育館が既にありますので、供給過剰になりそうです。
一方、茎崎地区には体育館がないのですね。
つくばロボッツにこれ以上優先利用させる余地はないと断ったはずのカピオも意外と空きはあります。

また、体育館であれば、学校の施設開放もあると思いますが、そちらはどの程度活用されているのでしょうか?

結局、常陽新聞の報道からも容易に想像できますが、本当に体育館の需要が高いかどうかは市長にとって重要ではなくて、つくばロボッツのための体育館を造りたいのでしょう。
(最初はオリンピックの練習場やラグビーワールドカップを誘致するなどと言っていましたが、最近は無理だと思ったのかつくばFCとロボッツに乗り換えたような印象です。斜字部7/12追記)

「つくばロボッツは現在、収容人員が1000~2700人規模のつくばカピオをホームアリーナとしている。16年からスタートする新プロリーグ1部リーグに参入するには、18年シーズン開始までに収容人員5000人規模のホームアリーナが着工予定となるのが条件だ。」
※常陽新聞電子版6/13記事(上記リンクと同じ)より

つまり、2018年までに5000人の観客席がある体育館を着工する必要があるというのが、体育館の建設を急ぐ本当の理由ではないでしょうか?
あと、2019年の茨城国体で体操会場になるというのもありますが、むしろこれは先に運動公園の計画ありきなので、急ぐ理由にはならないと思いますが、実際のところどうなんでしょうね。
そもそも体操競技なら5000人の観客席は過剰でしょうし…。(斜字部7/12追記)



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この記事へのコメント
>私は以前からトンデモ系(科学的に疑問な商品・理論)の話にツッコミを入れるという、あまり性格の良くない趣味がありまして、その一環で書いてみました。
っということは、「がんは治すな!」や『発掘!あるある大事典』などにもツッコミをいれたことがおありで?w
Posted by さーちゃん at 2015年07月27日 17:46
やぶ歯医者さん、こんにちは!

推進派には、自分たちへの利益誘導を考えている人たちもいるでしょうし、純粋にスポーツをやっていて地元に立派な施設ができたらうれしいという人もいらっしゃるでしょうし、近くに人が集まる施設が出来たらうれしい人もいらっしゃるでしょうし、賛成の立場でもいろいろな立場の方がいらっしゃるんだろうと思います。

ですから、賛成意見を単純に否定するつもりはありません。
ただ、夢を語るだけでは現実逃避しているだけだと思います。
今ある市内の運動施設はかなり老朽化してきています。
今の予算でも十分に修繕がなされていないのに、新たな巨大施設ができたら既存施設はますますボロボロになってしまうことが目に見えています。

そんな考えで、今の基本計画に反対しています。

パーフェクトフェリオの話は面白かったですか?
私は以前からトンデモ系(科学的に疑問な商品・理論)の話にツッコミを入れるという、あまり性格の良くない趣味がありまして、その一環で書いてみました。

おかげさまで、いつ病院の前を通っても駐車場はガラガラで、歯周病が治ると誤解して受診する患者さんは少なく済んでいるようです。
「筑波口腔外科」で検索すると、公式サイトの次くらいに当ブログの記事が表示されるので、ググった人の目には触れやすくなっていますね。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年07月27日 02:22
いやーお忙しいとおっしゃりながら…鋭い分析です、見事なまでに稼働率の闇を暴きましたね。

しかし、まず運動公園建設ありきで話を進めようとする推進派=市長派はどんなメリットと言うか、旨味があって強硬に話を進めようと躍起になっているんでしょうね??その辺はどうお考えですか?

追伸:新しくできた歯医者さんの話、面白かったです。コチラについても、実に鋭くインチキ療法を見破っておられましたね。同業者としてはずかしい限りですが、パーフェクト〇リオでうがいするだけで、本当に歯周病が治ると思ってしまう患者さんが少しでも減ることを祈っています。
Posted by やぶ歯医者 at 2015年07月24日 19:03
Fukuさん、こんにちは!

地域活性化というなら、筑波山と高速道路のICやTXの駅を結ぶルート上にあることを活かして、道の駅を造るとか、他の方法を考えた方がいいと思うんですが、総合運動公園にそれを期待するのが理解できないです。

仮に総合運動公園までたくさんお客さんが来たとして、筑波山に足を延ばすかどうかは筑波山の魅力次第だと思います。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年07月14日 23:27
お忙しい所、詳しい分析ありがとうございます。
春日の懇談会(市長は何度も「説明会」と言っていましたが;;;)で「稼働率は100%」との説明に「??」と思っていました。が、細かく調べる時間無く・・・、感謝しております。
記述もブラッシュアップされていて、アタマが下がります。

しかし、土建関係者だけでなく、聞く所によると、観光業者(ホテル?タクシー・バス?)の方たちも、「万博の夢よ、もう一度」的な発想のようで途方にくれますね~。

これから税負担をしなくてはいけなくなる人たちが、一人でも多く問題意識をもって投票に行ってほしいですね。ウチの子どもたちにも帰省するように連絡しました(笑)
Posted by Fuku at 2015年07月13日 12:03
S_Ishiさん、こんにちは!

利用想定人数の計算方法は、あくまでも現時点の粗い予測なので、あまり良く見ていませんが、平日の利用者数が過大だと思いますね。
ウェルネスパークに平日の昼間に行けば、想像がつきます。

街中ならもっと増えるでしょうが、あの立地ではウェルネスパークをもとに計算した方が良さそうな気がします。

過去から現在の事実は間違いを明確に指摘できますが、将来予測は前提条件が明確に違っていない限り、意見のすれ違いで済まされることが多く、正直なところ、よく調べていないのが現状です。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年07月13日 01:56
こんばんわ。市民のものです。ブログ拝見しています。

利用想定人数の算定もおかしくないですか?
市のサイトで公開されている基本計画の第2章49ページからの「3 需要圏域・利用者層・利用者数の想定 (3) 利用者数の想定 2 導入施設等からの利用者予測」ですが、積算根拠が書いてなくて、コート⚪︎面×何人とかで、イベント時については、収容人数から算定してるし。こんなもんなんですかね?
Posted by S_Ishi at 2015年07月13日 01:19
けんさん、こんにちは!

ご指摘ありがとうございます。
思考過程について説明が不足しました。

>これでは、一枠1人で利用しても100人で利用しても同じ結果です。人数を基にしてないですよ。

本来の稼働率(稼働率という言葉も確かに利用率の方が適切ですね)は、プールのように利用枠が無いものも含めて定義していました。
ただ、体育館のアリーナなど個人利用ではなく団体単位で場所を占有するものについては、「(利用時間×利用面数/(利用可能時間×利用可能面数)=稼働率」と言えるので、そのように計算しました。
その点については説明不足でしたので、追記しました。

>それに、試算した比較表を作成していますが、今回試算した本来の稼働率を見ている期間は1週間で、つくば市定義の稼働率は1年間です。
>比較するならきちんと期間を同一にするべきです。でもそうなると市の定義する稼働率計算では、試算した1週間は、すべての施設が100%になっちゃいますがね。

この点については、一応「1週間をサンプルとして、稼働率を試算」と書いていましたが、条件が違う比較であることが明確ではなかったので、説明を追加しました。

>正確に記すべきだと思います。

おっしゃる通りで、他者の意見を批判するのですから、正確に記述しなければなりませんね。

>これ「稼働率」でなく「利用率」ですよね。

確かにそうですね。
市の用語をそのまま使ってしまいましたが、「稼働率」というと、「1年365日間のうちどれだけサービスを提供できたか」のことであって、「利用可能日/365日」が正しいような気がします。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年07月12日 10:44
やぶ医者さん、こんにちは!

大丈夫です。誤解はしていませんでしたよ。
1票でも反対票を増やして、市長に計画を白紙撤回して考え直してもらいたいものです。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年07月12日 10:33
カケスさん、こんにちは!

稼働率(本来利用率でしょうけど)100%って、ほぼあり得ないですからね。
どこの時間帯でも良いからとキャンセル待ちしている人がたくさんいない限り、あり得ない話です。

日本一人気のある国民宿舎「鵜の岬」も、3か月前に抽選に当たらないとほぼ予約不可能ですが、利用率は100%にはなりません。

今の時代に並んで予約なんて、暇な人にしかできませんよね。
社会人は使うなと言われているようなものです。

市役所の駐車場は特に土休日の稼働率(笑)が悪いですね。
P&R駐車場の時はすごく稼働率(苦笑)が高かったのに…。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年07月12日 10:31
さーちゃんさん、こんにちは!

国立競技場問題は、ザハ案では1300億円では無理だと初めから言われていましたから、今までJSCが問題先送りをし続けた結果、にっちもさっちもいかなくなった感じですね。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年07月12日 10:24
やぶ医者さん、こんにちは!

国立競技場の件は、他人の金より自分の保身という、人間の悪い性が出てしまった印象です。
役所(正確にはJSCは独立行政法人だから公務員ではないですが)も、民間会社もそうですね。
東芝の不祥事なんかも似たような構造だと思います。

森喜朗ほか政治家-文科省役人・JSC職員と、
東芝経営陣-社員って、
似たような構図なのだろうと思います。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年07月12日 10:22
研究学園の生活さんの分析力には敬服します。

私も懇談会資料で稼働率の表を見たとき、正直えっ?と思いました。
策定委員会資料を見ると、確かに市の稼働率の計算は日単位です。
利用日数、利用可能日、稼働率の順に書いてあればわかりますが、稼働率の欄だけ抜き出すと誤解が生じます。
市の説明が不足しています。不親切ですね。

ところで、研究学園の生活さんは、「稼働率」とは最大の利用可能人数に対して、どの程度の利用があるかと定義するのが通常です。と書いていますが、
本来の稼働率として試算しているのは
、「予約済枠/予約可能枠」
になっています。
これでは、一枠1人で利用しても100人で利用しても同じ結果です。人数を基にしてないですよ。
それに、試算した比較表を作成していますが、今回試算した本来の稼働率を見ている期間は1週間で、つくば市定義の稼働率は1年間です。
比較するならきちんと期間を同一にするべきです。でもそうなると市の定義する稼働率計算では、試算した1週間は、すべての施設が100%になっちゃいますがね。
正確に記すべきだと思います。つまらない指摘でした。

これを書いていてふと思ったのですが、これ「稼働率」でなく「利用率」ですよね。稼働率っていうと、機械が連続して動いているイメージです。
Posted by けん at 2015年07月10日 01:09
誤解があるといけませんが、私は反対派です。妻と二人で反対票を投じる予定です。
Posted by やぶ医者 at 2015年07月09日 12:56
広報誌の稼働率をみたとき
「ほんまかいな(/・ω・)/」
と思ったのはカケスだけではなかったのですね

そして、トピずれとなりますが、某体育館の前近代的な予約方法をご存じでしょうか?

朝早くから予約のために並ぶのです。
午前5時起きで並んでも前の人数によっては
水泡に帰す努力となるのです。

新しい体育館を考える前に改善することは
数えきれないくらいあると思います。

先日も休日ガラガラに空いた研究学園駅近くの職員用駐車(前P&Rの駐車)
を見ながら納得できない感で
通り過ぎてきました。
Posted by カケス at 2015年07月08日 17:12
こちらの記事にそういうことが載っていますね。
記事にもあるように、施設として中途半端なまま費用だけがふくらんでいきかねません。
反対などの声を無視しているのは運動公園問題と同じですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150708-00000086-san-spo
Posted by さーちゃん at 2015年07月08日 14:42
いつも為になる記事をありがとうございます。水を差すようで恐縮なのですが、東京オリンピックの競技場の建築費用が最終的には3000億円を優に超えそうとのことで泡を吹きそうです。こんなモラルハザードがまかり通るならつくばの運動競技場も、作っちゃえばいーじゃんバカヤロー!とやるせない気持ちになっています。公の人達は基本的に他人の金を扱うからか、財政規律という考え方は持てないのでしょうか?
Posted by やぶ医者 at 2015年07月08日 08:09
コメントは承認制にさせていただきます。 コメント中にURLを記載する場合にはリンク先と内容を明示してください。また、何度も同じ内容のコメントをするのはお止めください。
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