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2016年09月30日

「総合運動公園に関する調査特別委員会報告書」が市議会から公表されました!

昨年の住民投票で8割にものぼる反対票によって、多くの市民の反対を無視して建設しようとしていた市長の独走を何とか阻止することができた「(仮称)つくば市総合運動公園」の問題については、昨年12月から市議会に調査特別委員会が設置されて調査が行われてきました。

「総合運動公園に関する調査特別委員会報告書」が市議会から公表されました!

9月の市議会で報告書がまとめられ、つくば市議会のウェブサイトでも公表されました!

報告書といっても15ページの簡素な報告書で、調査の経緯や調査結果はほとんど記載されておらず、会派ごとにそれぞれの認識を書いただけにとどまるものです。
調査委員会での議論の内容は議事録をみるしかありません。
(まだ、全7回のうち第6回以降の委員会の議事録はアップされていません。)

そのため、新たな事実というものはあまり明らかになっていないですが、目を引いたのは平成25年5月には、「担当課で基礎調査検討結果報告書が出来上がって」いたことです。
しかも、「その中で詳細な調査や大規模未利用地の評価が行われていた。しかも,「基本方針の設定」や「配置計画」まで示されており,「『高エネルギー加速器研究機構南側未利用地』を計画位置として,一体型の総合運動公園を配置する」と太い文字で強調されていた。さらに,「整備スケジュール」のページには細かな書き込みが随所にあり,国体,ラグビーワールドカップ,オリンピックを視野に入れ,計画の進行期限や予算獲得時期まで示されていた。用地取得について,高エネ研南地区所有者たる UR都市機構と早めの調整が必要となる」と明記されていた。
と記載されています。
つまり、あたかもいくつかの候補地からいちはら病院北側の土地を選んだかのようにつくば市は説明していましたが、やはり初めから位置は決まっていたことがわかったのは、1つの収穫ですね。

報告書を読んでみると、会派ごとに総合運動公園に対するスタンスが違うために、ある意味会派ごとに好き勝手書いた形になっています。

総合運動公園を推進していた会派の1つである「筑峰クラブ」は、「市長及び担当者からは,数多くの資料が提出されるとともに,明確・明瞭な答弁や説明を受けた。その結果,総合運動公園整備事業に携わった担当者一人一人が,真摯に仕事を履行していた」などと書いています。

真摯に仕事を履行していたら、住民投票があのような結果にはならないと思うのですが…。
そうか、市長の指示に従って「真摯に仕事を履行していた」ということかもしれませんね。

また、総合運動公園推進派であった「統一会派 つくば政清会・民進党の会」は、木村修寿議員が反対に回って足並みが揃わなかったせいか、報告書にほとんど見解を示していません。
ちなみに、今度の市長選に立候補を表明している飯岡宏之氏は、この「統一会派 つくば政清会・民進党の会」に属していました。

この報告書を読む限り、推進派であった「つくば市民政策研究会統一会派」、「つくば政清会・民進党の会」、「筑峰クラブ」あたりは、改めて推進したい気持ちが表れています。
一方、同じ推進派だった「公明党」は、少なくとも報告書上は政策決定過程におけるつくば市のやり方を批判しています。
(ただし、総合運動公園の計画自体を否定しているわけではない)

今年11/13投票の市長選や市議選では、よく吟味して投票する必要がありますね。



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Posted by Science_City at 07:03│Comments(2)総合運動公園問題
この記事へのコメント
やはりあの場所は既定路線だったんですね。市長の利益しか考えられていなかった。
賛成派は手短に書き、反対派は問題点を追及している印象です。つくば市民政策研究会が、総合運動公園をいつの時点かでは,取り組まなければならない主要施策としている書き方はすごいですね。これだけ公園いっぱいあるのに。つくば自由民主党・つくば維新の会が(3)以外を書いていないのは会派の中で意見が割れているからでしょうか、それとも面倒くさいのか。不誠実な対応に思えます。
Posted by koko at 2016年10月01日 10:04
本日、国土地理院が運用している「つくばVLBIアンテナ」が、12月に運用終了し、来年3月に解体されるとのニュースを見ました。
http://joyonews.ne.jp/smart/%E5%9B%BD%E5%9C%9F%E5%9C%B0%E7%90%86%E9%99%A2%E3%80%81%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A%E6%92%A4%E5%8E%BB%E3%81%B8-18%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%81%B0%E3%81%AE/
石岡に更に大きなアンテナを建設するとのことで、つくばにあるアンテナは、解体するとのこと。しかし、あれだけのアンテナを解体してしまうのは、かなりもったいないという印象を受けました。
といいますのも、我が国の大学等では、国内の使わなくなったVLBIアンテナを改良し、電波望遠鏡として活用するプロジェクトが進んでいるからです。
設備を大学等に貸し出せば、電波望遠鏡や実験衛星との通信など、色々と有効に使えるはずだと思うのです。
先日、中国で世界最大の電波望遠鏡が建設された事が話題となりました(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160925/k10010706561000.html)。
しかし、電波望遠鏡は大きく作らなくても、小さなアンテナを幾つも連携させることによって、大きな電波望遠鏡に匹敵する観測網を作ることもできるのです。
電波望遠鏡を一つでも多く集めたい我が国の現状があるなかで、つくばVLBIアンテナをスクラップにしてしまうのは、科学の発展にとって大きな損失であると感じました。また、ランドマーク的な観光資源にもなっており、つくば市のシンボル的存在でもあるアンテナを、簡単に解体してしまう判断が、どうも納得できないのです。
例えば、つくばVLBIアンテナを大学等に払い下げて、電波望遠鏡の観測網に組み込み使用することは出来ないものでしょうか。
下記に、VLBIアンテナを電波望遠鏡として再利用している大学等の情報を示します。ご参考まで。
・日立・高萩の電波望遠鏡研究紹介(その3)
http://stars.sci.ibaraki.ac.jp/kaisetu/hitachi-takahagi.html
・大学 VLBI 連携観測事業 Japanese VLBI Network (JVN) のホームページへようこそ。
http://www.astro.sci.yamaguchi-u.ac.jp/jvn/index.html
・KDDI、ブラックホール研究に協力…パラボラアンテナを電波望遠鏡に転用
http://cyclestyle.net/article/2016/01/26/32021.html
Posted by ねこ山 at 2016年09月30日 22:33
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