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2016年02月04日

【幻の新交通システム(7)】高架がデイズタウンの建物を突き抜ける計画だった?

時々、忘れたころに書いている「幻の新交通システム」シリーズの記事の第7弾です。

【幻の新交通システムシリーズ】


つくばセンターから筑波大学病院までの1.5kmの新交通システム(ガイドウェイバス)の計画((4)(5)に掲載)は、着工されないままに休止されましたが、革洋同さんが記事にされていたように、土浦駅~つくばセンターの東西の路線((1)(2)に掲載)と、つくばセンターを中心に研究学園都市内を南北に貫くTの字を左に倒したような形の路線が構想されていました。



今回は、つくばセンターから南に向かう路線を取り上げたいと思います。

上の地図は、何度か取り上げている「筑波研究学園都市中心市街地総合計画図1981」の土浦学園線から今のデイズタウンのあたりを拡大した図です。
「商業・業務施設」と書かれているところが、今の南3駐車場です。
地図の左下にある三味線のバチのような形の建物がある場所は、今のデイズタウン(かつてのダイエー筑波学園店)の場所です。
この建物の中を新交通システムの軌道が通り抜ける形になっており、建物内に駅が設けられる計画になっているのが特徴的です。



ダイエーがオープンしたのは科学万博が開催された1985年ですから、(6)で紹介したクレオと同じく、1981年の計画はまだ生きていて新交通システムが通ることが考慮されていたはずです。

グーグルマップで、デイズタウンの建物を航空写真で見てみると、建物に奇妙な吹き抜けがあることに気づきました。
左側の吹き抜けの位置は、ちょうど上下の通りの延長線上で、真っ直ぐ上に延ばせばクレオとバスターミナルの間の道につながります。

やはり、ダイエー筑波学園店は新交通システムの駅の設置を考慮した設計だったのではないか?
仮説を検証しに、現地に行って確認してみることにしました。



デイズタウンには、店舗の2、3階と屋上が立体駐車場となっています。
2階の立体駐車場の吹き抜けの位置からつくばセンター方向を見てみると、やはりまっすぐクレオとライトオンの間の道につながります。
(吹き抜けの延長線上は壁になっているため、正確にはこの写真は吹き抜けの延長線から少し右にずれています。)

写真の「千の宴」の壁面位置あたりに、新交通システムの軌道ができる計画でした。



デイズタウンの吹き抜けの位置に軌道ができる計画だったとすると、写真の赤丸の位置に軌道がつながるはずです。
吹き抜けの位置が軌道の位置ではなくホームの位置だとすると、少し左寄りになります。



吹き抜けを3階の駐車場から見たところです。
どう考えても、普通の立体駐車場に不要な吹き抜けで、むしろ邪魔な存在にしか見えません。
やはり、何らかの形で新交通システムの駅を造るために構造上の配慮がされているとしか考えられません。

ホームの設置スペースか、屋上に設けたプラットホームへ行き来する階段を設けるためのスペースのように見えますね。



屋上から吹き抜けを見た様子です。
幅は8~10m、長さは20~30mほどでしょうか。
相対式ホームの幅にしては広すぎるので、ホーム+軌道の幅なのかもしれません。

吹き抜けの左側にホームと階段、右側にガイドウェイバスの軌道が通る様子を想像してみたくなります。



建物の反対側を見てみると、吹き抜けの延長線上が、ちょうど歩道とCASAの境界より少しCASA側のあたりになります。
横断歩道の上空を軌道が通るイメージになります。



CASAの看板の辺りを高架軌道が通るとすると、その先も軌道を通すくらいの幅は建物が引っ込んでいます。
CASAも、国際会議場も、二の宮ハウスも、研究交流センターも少し道路から引っ込んだところに建っています。
単に景観上の配慮で壁面線を下げているだけかもしれませんが…。



CASAの駐車場からデイズタウンを眺めた様子です。
新交通システムの計画位置は、ちょうど写真の中央付近です。



デイズタウンの吹き抜けは2箇所あり、相対式ホームの反対側のホームと軌道ができる計画だったのではないかと想像します。
この吹き抜けの延長線上はCASAの駐車場となっていて、カーブして道路際の北行きの軌道に合流するような軌道を造るスペースがありそうです。



こちらが反対側の吹き抜けです。
なぜか吹き抜け同士は20~30mほどの間隔が空いています。
もし、吹き抜けがホームの位置だとすると、なぜもっと近づけなかったのかわかりません。
想像が間違っている可能性もありますね。




吹き抜けからつくばセンター方向の延長線の様子です。
平面駐車場でカーブして南3駐車場の左側を抜ける計画だったと思われます。



民有地であるダイエーの屋上に駅を造るという計画だったとすると、かなり大胆な計画だと思います。
ダイエーの2階まで階段で降りてきたとしても、その先どうするつもりだったのでしょうか?
まさか店の中を抜ける計画だったとも思えませんし、営業時間外の出入りもできなくなりますから、店外に通路を造る計画だったのでしょうか?

いくつかの疑問点はありますが状況証拠からすると、ダイエー(現デイズタウン)に新交通システムの駅を造るための考慮がされていた可能性が高いと思います。






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この記事へのコメント
yuzuさん、こんにちは!

ダイエーの建物を設計している頃には、まだ新交通システムの計画は十分生きていたので、何らかの配慮があってもおかしくないと思っていましたが、吹き抜けの存在と位置を確認して、確信しました。

どこかに設計図面が残っていたら、面白いのですが…。

さて、ご指摘の南東側の出入口ですが、私は出入りしたことがなかったので、どのような構造かはわかりませんが、可能性はありますね!
今度確かめに行ってみようと思います。
Posted by Science_CityScience_City at 2016年02月07日 16:30
古老さん、こんにちは!

つくばの新交通システムについては、昭和53年に事業化され、事業の予算もついていました。
この頃には、具体的に線路や駅の設置位置が決まった計画となっており、この記事でも掲載している計画図にも載る公的な計画でした。

結局、昭和57年には目に見えて工事が始まるところまでには至らないまま、事業は休止となり、そのままになっています。

ですから、昭和の時代に計画された建物や道路は、新交通システムを通す空間を空けていました。
それどころか、今のTXつくば駅も南側に新交通システムの駅を造るスペースを残すために、中央通りの北側に寄っているそうです。
Posted by Science_CityScience_City at 2016年02月07日 16:25
「幻の新交通システム」シリーズは
いつも興味深く拝見しています。

このビルを突き抜けるような計画であったなら
吹き抜けは何らかの関係があるとしか考えられないですよね。
昔から中途半端な造りの駐車場だなと思っていましたが…
まさかこんな計画だったとは

たしか1階の南東側の面(道路の向かいはカーサ)に、
こじんまりとした出入り口があったと思います。
これも昔からなんでこんなに小さいんだろうと思っていましたが、
ここを利用すると店内を通らず駐車場まで行けたりしませんか?
Posted by yuzu at 2016年02月05日 08:10
昭和56年から住んで、センタービルのオープンも、クレオやダイエーの
オープンも立会いました。
新交通システムは最初に聞いたときは期待しましたが全く具体化されず
万博周辺の建設計画から漏れた段階で実現性が無くなりました。
昭和58年度末の頃だったと思います。
何度も記事されてますが当時から実現性にリアリティーがあった時期は
一度もありませんでした。
Posted by 古老 at 2016年02月04日 22:39
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