ブログランキングに参加しています!
にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ つくば情報へ
にほんブログ村 茨城県つくば市 ブログランキングへ

2015年05月21日

【幻の新交通システム(5)】センター~大学病院間は用地も確保されていた!

土浦と筑波研究学園都市を結ぶはずだった幻の新交通システム計画。

前回、幻の新交通システムの詳細な路線計画がわかったので、現地を見に行ってみました!
確か、それらしき空地が何か所かあったはずです!

【これまでの関連記事】




まずは、事業化された区間の起点である「つくばセンター(花室バスターミナル)」からスタートします。
新交通システムの駅は、建設中のターミナルビルの手前あたりに出来る計画でした。

今回は、かなりの長文になってしまいますが、暇がありましたらお付き合いください…m(_ _)m


※「筑波研究学園都市中心市街地総合計画図1981」より一部分を拡大

筑波研究学園都市中心市街地総合計画図1981」では、バスターミナルを取り囲むように新交通システムの高架が造られ、(仮称)大学病院駅へは中央公園の西側を進むことになっています。
余談ですが、この頃の計画では今の北1駐車場は病院の計画だったんですね。
TXの工事が始まるまではテニスクラブがありました。

また、キュートの位置が駐車場になっていて、南1駐車場が商業施設と、現実の逆の配置になっていますね。
この図のグレーになっている建物が1981年当時に完成、工事中または事業実施が確定したもの、白い建物はそこまで至っていないものになっています。
まだオークラのアネックスなどは事業実施が決まっていなかったようですね。


※「筑波研究学園都市中心市街地総合計画図1981」より一部分を拡大

さて、つくばセンターを出た高架は、中央公園の西側を北上し、今の北2駐車場の位置に駅ができる計画でした。
ちょうど図書館情報大学(今の筑波大学春日エリア)の入口の向かい側になります。
北2駐車場のエリアは2つに分かれていますが、南側が駅用地、北側が図書館用地だったんですね。
この計画図では、エキスポセンターが文化センター、プラネタリウムの位置に美術館という構想になっています。

図書館情報大学前駅(勝手に名づけました)は、ホームが2本ある大きめの駅として計画されていたようです。



現在、中央公園の西側に細長い駐輪場がありますが、ここが新交通システム用地だったようです。
てっきり公園の一部を削ったのだと思ったのですが、用地が空けてあったんですね。
駅前交番も新交通システム用地の一部だったようです。



駐輪場の先も公園に沿って高架ができる予定でした。
(赤いラインは高架のイメージ)



(仮)図書館情報大学前駅は、駐車場の用地内に、ちょうどこの写真の奥に向かってホームが2本できる計画になっていました。


※「筑波研究学園都市中心市街地総合計画図1981」より一部分を拡大

北2駐車場の先は、図書館情報大学の東側を通る予定になっていました。
(この計画では、筑波学院大学の位置に「都市青年の家」とやらができることになっていますね。)



新交通システムが通るはずだった用地は、現在もぽっかりと空いています。



上の写真は、その上の写真と同じ位置で振り返って撮った写真です。
ちょうど三井ビルの方向から、駅を出た高架が延びてくる計画でした。



現在、この用地は、放置自転車の保管場所になっています。



その先は、砂利を敷いた土地になっていて、バスが停まっています。



この土地は、関東鉄道の路線バス待機場として使われています。



さらにその先も、やはりぽっかりと土地が空いています。



筑波大学内に掲示してあるキャンパスマップでも、「大学通り」沿いの帯状の敷地は筑波大の土地とはなっていないことがわかります。
(赤線で囲んだ部分)
この部分は、新交通システム用地としてリザーブしてあるということでしょうね。
(所有者が誰になっているのかはわかりませんが…)



北大通りとの交差点にある「天久保大学通り商店街」の看板も、この新交通システム用地内に建っています。


※「筑波研究学園都市中心市街地総合計画図1981」より一部分を拡大

北大通りより北側では、引き続き大学通りの西側を公務員宿舎との間に高架が通る計画になっていました。
現在のメディカルセンター病院の西側で高架を下りて、(仮称)大学病院駅ができる計画でした。
新交通システムは、「デュアルモードバス」(今でいう「ガイドウェイバス」)が想定されていたので、ここから路線バスとして地上を走る計画だったものと思われます。
そのため、(仮称)大学病院駅は、名古屋ガイドウェイバスでいうと「小幡緑地駅」のようなモードインターチェンジができることになったと予想されます。

ちなみに、この計画図では今のつくば看護専門学校の場所が「学生会館」、天久保大学通り商店街の場所が「大学前サブセンター」と書かれています。



では、現地の状況を見てみましょう。
北大通りから先は、公務員宿舎の敷地内になりますが、やはり高架のスペース分くらいは空いているように見えます。



高架は赤線で引いたようなイメージでしょうか。



公務員宿舎「春日一丁目住宅201棟」の玄関へのアプローチは、随分と余裕があります。
ちょうど階段までのスペースが新交通システム用地のようにも見えます。



204棟の前も同様に敷地に余裕があります。
今は植込みになっています。



高架の想定位置を書いてみると、やはりこの部分だけぽっかり空いている感じです。



新交通の高架を邪魔するものは何もありません。
ここの撮影地点も、不自然に土地が空いています。



春日一丁目住宅の案内看板を見ると、やはり赤線を引いた部分が空けてあるように見えます。



春日一丁目住宅の北側にある10年くらい前に開発された住宅地にも、大学通りとの間に不自然な空き地があります。
有効活用されていないのも、もったいない感じがしますが、今でもわざわざ空けてあるということは、新交通システムの計画は完全には消滅していないのでしょうか…?





今回歩いた区間で、唯一高架の支障になる建物があったのは、事業化区間終点の(仮称)大学病院駅の用地です。
今年4月に完成したばかりの筑波メディカルセンターのメディカルプラザがちょうど駅用地の一部に建っています。
以前、この場所はタクシーの待機スペースになっていたと思います。



メディカルプラザが建っている以外は、駅用地は駐車場として使われています。
写真右手から延びてきた高架が、手前に曲がり、この敷地内で地平に下りてくることになっていました。

考えてみると、つくば駅から筑波大学、建築研究所、石下駅方面に向かうバスは、すべてこの新交通システムのルートに沿って走っていますね。
(中央通り~西大通りを通ってもおかしくないのに…)
おそらく、新交通システムを想定した路線設定だったのでしょう。

もし新交通システムが完成していたら、これらの路線バスはガイドウェイバスになって、高架を走っていたと想定されます。
それはそれで未来的な光景だったと思いますが、建設費に見合った利用があったかどうかは疑問ですね。
まぁ、実現しなかったのは必然的な成り行きだったのかもしれません。

それにしても、なぜ未だに用地が確保されたままになっているのでしょうか…。
細長過ぎて、有効活用が難しいからでしょうかね?

…ここまで長文にお付き合いいただき、ありがとうございました m(_ _)m






同じカテゴリー(まちづくり)の記事

この記事へのコメント
SSSOさん、こんにちは!

何と、驚きの情報をありがとうございます。
つくば駅が中央通りの北側に寄っていることには気づいていましたが、南側には共同溝でもあるのか、それともホーム増設用地なのかと想像していましたが、新交通システムの駅の空間だったとは…。

1981年の計画図では、新交通システムがすべて地上に描かれていますから、その後に計画の変更があったのかもしれませんね。

新交通の将来計画があったとしても、TXと逆の位置関係にしておいてくれれば、バスターミナルへの移動距離が短く済んだのにと思いますが、当初TXは中根・金田台に車両基地を造る予定だったと聞きますから、北に逸れる前提で北側に位置取りしたのかもしれませんね!

どこかに文献が残っていないかなと興味が出てきました。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年07月27日 02:31
こんにちは。
初めて書き込みます。

とても興味深く拝見しました。
そこで私からも一つ情報提供です。

2003年頃に当時吾妻地区の住民に対してTXのつくば駅工事の説明会が数回行われ、当時住人であった私も出席しました。

すでに一部の工事が始まっていた何回目かの説明会で住民から「中央通りの北側車線を大規模に掘り返そうとしているが、なぜ北側車線なのか?」「商業施設が多い南側車線を工事した方が住民に影響が少ない」等の質問がなされました。

その質問への回答は「南側車線は将来TXのホームと平行して新交通システムの駅を建設するための空間であるためにTXは使用できない」というものでした。

事実工事は北側車線の地下しか掘削をしなかったようですし、つくば駅のホームも中央通り北側部分の地下にしか存在しないことは改札前のコンコースの形状と階段の配置から見て取れます。

もし、この計画として公的に存在するのであればTXのホームの突き当たり部分の先にあえて「花室トンネル」を建設しTXの延伸計画の障害となるような地下建造物を建設した理由がわかる気がします。

花室トンネルは将来新交通システムの駅を地下に建設しTXとの乗り換えの迅速化と花室トンネルンを利用して土浦方向に竹園から地上に出るための理由を持っているのでは?

不可解な地上部との空間も新交通システムの駅のための空間なのかもと考えるとおもしろいですね。
Posted by SSSO at 2015年07月24日 22:43
さーちゃんさん、こんにちは!

LRTは1番つくばに向かない交通システムだと思います。
もっと中心市街地の密度が高い都市でないと採算が取れないでしょう。
アンケートで需要予測をするのは失敗のもとです。
みんなあったらいいなと考えますが、実際に乗るかどうは別問題です。

所要時間や運転間隔、運賃などのサービス水準が満足いかなければ今まで通りクルマでしょう。
普段車を使う人に乗り換えてもらえない限り、無理な話だと思います。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年06月21日 12:49
革洋同さん、こんにちは!

返信が遅くなりすみません。

またまた興味深い記事をありがとうございます!
こういった貴重な資料をよく発掘できるなーと尊敬します。

やはり、土浦ニューウェイや花室トンネルは新交通システムが前提の道路ではなかったということですね。
それにしても、設計上4両編成の新交通システムまで走れるよう想定していたとは…。

今のつくば~土浦の旅客流動を考えると、連接バスでも過剰ですね。
TXの延伸要望もあるようですが、夢のまた夢という感じです。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年06月21日 12:43
その新交通システムの実現化計画が進んでいる?
時期もある程度決めているようですね。
あとは、アンケート調査の次第ではありますが。
http://joyonews.jp/smart/?p=7432
Posted by さーちゃん at 2015年06月21日 11:01
こんにちは

またおもしろい文献が見つかったので、ブログにしてみました。
お目通しいただけますと幸いです。

http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-18f2.html
http://kakuyodo.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-5688.html
Posted by 革洋同 at 2015年06月13日 10:18
つくつくばさん、こんにちは!

筑波研究学園都市は、壮大な国家プロジェクトとしてできた街なので、いろいろと将来を見据えた計画がなされていたようです。

時代が変わって実現しなかったものもいろいろありますので、また見つけたらご紹介したいと思います。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年05月23日 01:29
とても興味深く拝見しました^ ^
街づくりの様々な痕跡、これから通る度に思いを馳せることにしたいです^o^
Posted by つくつくば at 2015年05月21日 18:03
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。