研究学園の生活

つくば駅前にあるホテル「オークラフロンティアホテルつくば」は、2001年までは「筑波第一ホテル」でしたが、第一ホテルの経営破綻により、オークラホテルズ&リゾーツのチェーンとして経営が移管されました。



しかし、8/1に突如として、2020年4月1日にリブランドされ、ホテル名も新たにしてオープンすることが発表されました！
具体的には、「オークラフロンティアホテルつくば」が「ホテル日航つくば」に、
国際会議場隣の「オークラフロンティアホテルつくばエポカル」が「ホテルJALシティつくば」にそれぞれ変更されるとのことです！
（情報源；株式会社オークラ ニッコー ホテルマネジメント　2019年8月1日付プレスリリース「『ホテル日航つくば』 『ホテルＪＡＬシティつくば』 2020年4月1日リブランドオープン」）

プレスリリースには、「リブランド後も、 引き続き、 株式会社オークラ ニッコー ホテルマネジメントが両ホテルの運営を行い」とあり、どういう意味か一瞬わからなかったのですが、調べてみると日本航空の経営再建時の2010年に（株）JALホテルズがホテルオークラに売却され、その後2015年にホテルオークラのチェーン部門と統合されて、「オークラ ニッコー ホテルマネジメント」と社名が変更になっていたのですね。

もともと「オークラフロンティアホテル」というブランドは、第一ホテルの経営破綻時にホテルオークラのチェーンに加わったホテルに新たに付けたブランド名で、他に神奈川県海老名市にもありましたが、既に運営会社が売却され別のブランドになっています。
つまり、オークラフロンティアホテルを名乗るホテルはつくばのみになっており、ブランドイメージの維持のために整理したのだろうと思われます。
その際、宴会場や会議室、プールなどを持つシティホテルの位置づけである本館は「ホテル日航」がふさわしく、ビジネスホテル的なエポカルの方は「JALシティブランド」を選んだのでしょう。

ホテルの運営会社は第一ホテル時代から一貫して、（株）筑波学園ホテルです。
もともとは筑波新都市開発（株）（今の筑波都市整備）の子会社で、ホテルの資産は筑波都市整備が保有していたのですが、累積損失を抱えて筑波都市整備自体の経営が悪化したため、運営権とホテル資産を合わせてホテルオークラに譲渡したようです。
（その後遺症で、筑波西武が退去した後に返還する敷金を筑波都市整備が現金で用意できなかったのかな？と想像しています。）
（株）筑波学園ホテルの決算公告を見ると、以前は累積損失を抱えていましたが今は繰越利益剰余金が増えていますから、経営は比較的順調のようです。

ただ、本館は開業から既に30年以上が経過しており、建物や施設の老朽化が進んでいると思われます。
利益剰余金が増えているといっても施設に再投資するには不十分な額ですし、飲食営業の縮小を進めた結果であることを考えると厳しい部分もありそうです。

今回のブランド変更で、イメージが向上して集客に繋がると良いですね！
単なるブランド変更だけでなく、施設や設備のテコ入れをお願いしたいところです。