研究学園の生活

皆さま、突然ですが「マンションポエム」という言葉をご存知でしょうか？
新築マンションの過剰に詩的な宣伝文句、「静謐な森の楽園に住まう」みたいな、パッと見ではすごそうだけれど、よく読んでみると何を言っているのかわからない、雰囲気だけの宣伝文句のことです。
以前、マンションポエムをパロディ化した日清食品「どん兵衛」の宣伝が話題になりました。
（※この宣伝をご存じない方、ぜひ1度見てください。クスッと笑ってしまうこと間違いなしです！）

閑話休題。
またまた今回も竹園の話題です。
竹園の土浦学園線沿いにあったURのオフィス跡地は、売却されて分譲マンションになることになり、解体が進んでいることを以前に記事にしました。

【UR跡地に関する記事】




写真左側に建っていたURの跡地は既に完全に跡形もなく、マンションの建設工事が始まっていました。
モダンで良い感じだったURの建物が活用されなかったのは本当に残念です。

跡地には、研究学園でも3棟を分譲したタカラレーベンの手によって、高さ57.5mの19階建て330戸のマンションが建つことになります。
土浦学園線を挟んで北側に建つ「デュオヒルズつくばエンブレム」は高さ62.85mの20階建てで、このタカラレーベンのマンションと敷地面積や建築面積が同じくらいですが、タカラレーベンの方が一回り規模が小さい感じです。
階高もエンブレムより、各階平均10cmほど低い計算です。
近年の建築費の高騰で、だいぶ詰め込まないと採算が取れないのかもしれませんね。



建物が無くなってみると、結構広い敷地だったのだなと感じますね。
既に基礎の杭打ちが始まっています。



基礎杭に使われるであろうネジ状の部材が並べられていました。

建物の配置がどうなるのかまだ公表されていませんが、間違っても土浦学園線側に駐車場が配置されていないことを願っています。
北側が通路になってしまうのは仕方がありませんが、大通りにいかにも背を向けたような配置とデザインにするのだけは勘弁してほしいところです。



ところで、最近このマンションの正式名称が発表されたようで、「レーベンつくば CORIS」という名前だそうです。
"CORIS"で検索しても、フエガムをつくっているお菓子製造会社やアーチスト、カンムリベラ属の魚くらいしか出てきません。

しかも、"CORIS"って「コリス」と読ませるのかな思ったら、公式サイトには「コアリス」と書いてありました。
この綴りだと「コリス」か「コーリス」しか読めない気がします…。
おそらくつくばの中心部にあるということで"CORE"をアレンジした造語なのでしょうね。
マンション名にもキラキラネームが出てきたということでしょうか。

それにしてもユニークなのは、公式サイトのコンセプトです。
冒頭にマンションポエムの話を書きましたが、普通はマンションの立地の素晴らしさを詩的に表す（そして、建物のことには触れない）のが通常です。
この物件の場合、ポエムが進化しすぎて何を宣伝しているのかよくわかりません。

以下が、公式サイトのコンセプトのページに掲載されているマンションポエムです。

私のIQは辞書には載っておりません。

私のIQは誰の真似もしないという哲学。
キャスリン・シャネル夫人は、
必ずこのマンションを選択すると仮定する。

私のIQは冷静な価値の選択。
リチャード・アームストロング氏は、
必ずこのマンションを選択すると仮定する。

私のIQは遺伝子を進化させます。
シャーロット・キュリー嬢は、
必ずこのマンションを選択すると仮定する。

International　Quality
きっと世界が憧れる。

この物件のコンセプト、素晴らしさがご理解いただけたでしょうか（笑）？

マンションポエムの世界に興味を持たれた方は、大山顕さんという方が書かれた「マンションポエム徹底分析！」というデイリーポータルＺの記事もぜひお読みください。
真面目に分析していて、なかなか興味深い記事です。

マンションの開発業者さんも、いかにしてマンションに高級感を持たせて売るのかに苦心しているのでしょうね。