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2015年10月25日

レーベン研究学園NEXIOの記事にいただいた多数のコメントについて考えてみた!

先日、「レーベン研究学園NEXIOの建物が姿を現してきたけど…ちょっとガッカリ!」という記事を書きました。
予想以上の反響がありました。

レーベン研究学園NEXIOの記事にいただいた多数のコメントについて考えてみた!

1つ1つにコメントをするには多くなりすぎたため、なぜ今回このような記事を書いたのか、何を反省すべきなのか、今後どういうポリシーで記事を書くつもりなのか、について書かせていただきたいと思います。

これまでにいただいたコメントについて

いただいたコメントを分類してみると、だいたい以下のようになります。
(分類は私の独断ですが、ご了承ください。)
・記事への苦言
・景観に関しての賛同意見
・景観に対しての反対意見
・その他(主に苦言への意見や意見に対する反論)

今回反省すべき点とお詫び

以下のような苦言がありました。
「ご理解していただいた上で表現等していだたければ」
「自宅を取り壊せと言われたらどんなにショックかわかりますか?」
「自宅を写真つきでアップされて取り壊したい、と公に言うことが自分に起きたらどうですか?」
「NEXIOやエンブレムにとって営業妨害以外の何物でもない」

これらの意見はひとえに、私の表現の拙さが原因だと考えています。
1度表現の修正をしたものの、特に「取り壊したい感じ」という表現がNEXIOの入居予定者の方々にとって、傷ついたり、腹が立ったりする表現だったと思います。
このマンションの景観を論じるにあたって、不可欠ではなかったにもかかわらず、不快な思いをさせてしまう表現を使ってしまったことをお詫びします。

なお、不快感を持たれたであろう表現は10/9までに修正済みです。

個人のブログとはいえ、誰でも読むことができるインターネット上にアップロードするからには、表現方法には配慮が必要だと考えていますし、今までも気を付けてきたつもりです。
今回は、マンションの売り主や設計者への不満だけが頭にあり、今後住まわれる方への配慮が欠けていました。
今後は、さまざまな立場の人への配慮を忘れないようにしていきたいと思います。


なぜこのような記事を書いたのか

もちろん、NEXIOに入居される方を攻撃するために書いたわけではありません。
販売のために目立つデザイン(そして周囲から浮いたデザイン)のマンションを建ててしまう売主に対する強烈な不満を表明したかったからです。

私が景観上問題に思っているのは建物の向きについてもそうですが、建物の配色が大きな問題だと考えています。
色彩はつくば市景観条例で使える色が明確に制限されているので、色彩自体には問題がないと思います。

問題は、その色の配置です。
白系と茶系が市松模様で配置され、まるで薄ぼけたチェッカーフラッグのようです。
それと、前の記事にも書いた互い違いに配置された白く目立つフレームです。
チェッカーフラッグは、ご存じのとおり目立つようにデザインされた旗ですから、周囲の景観から浮いてしまうのです。
それに加えて、縦横の線がガタガタになって見える白い枠が不安定感を増してしまっているわけです。

しかも、このマンションは大通りに向かって最前列に建っているわけですから、チェッカーフラッグにしなくても十分に目立っていたのに、もっと周囲と調和しつつ洗練されたデザインに出来なかったかと本当に残念に思います。

研究学園だけでなく、つくば駅周辺でもそうです。
何の変哲もない建物を建てたとしても目立つ20階建てのマンションの外観に、エンブレムをデザインして更に目立たせようとしています。

エスペリアが建った時には、高くて壁のような建物ができたなとは思いましたが、視覚的にはそれほど目立つデザインではありませんでした。
それは王冠をイメージしたという中央最上部のデザインを除けば自己主張のあまりないデザイン・配色だったからだと思います。
CGと実際は、イメージが違うことも多々あるので単なる杞憂であればいいのですが、CGを見る限り面が揃っていないルービックキューブのような不安定感があり、周囲から浮いてしまうことを危惧しています。
しかも低層の建物ならごく近くからしか見ることができませんが、20階建てともなるとかなり遠くから見ることができるでしょう。

このように、マンションを売るために目立つことを良しとする風潮に異を唱えたかったのが、この記事を書いた動機です。


NEXIOのデザインへの意見に対するコメント

周囲の他の建物に対して斜めに建っていること、デザインへの意見が多かったように思います。
また、後ろに建つパークハウスへの配慮の無さについてもコメントがありました。

ただ、私は、パークハウスの前にマンションが建つこと自体は受忍されるべきことだと考えています。
レーベンNEXIOにしろ、パークハウスにしろ、用途地域でいえば「商業地域」の中ですので、NEXIOのようなマンションが建つことは十分予想される事態ですから、建物が建ったこと自体は仕方がないと思います。
(感情的には許しがたいことは十分に理解できますが…)

また、パークハウスも北側の賃貸マンション「アドヴァンスつくば」から日照を奪うように建ちましたし、パセオコモンズにとっては、冬には3時ごろには太陽を隠してしまう建物になっていますから、一方的に被害者というわけでもないと思います。

もちろん、それはNEXIOに入居する予定の方にもいえることで、パークハウスやサーパス、レーベン研究学園の前に建つのですから、それらのマンションからの眺望を犠牲にして建っていることは心に留めておく必要があるのだろうと思います。

もう1つの景観上の問題

もう1つの景観上の問題は、南側の調節池沿いにあるペデと断絶された敷地計画です。
もともとペデとNEXIOの土地の間には、地盤高さが違うため石積みの擁壁がありました。

レーベン研究学園NEXIOの記事にいただいた多数のコメントについて考えてみた!

ところが、NEXIOは敷地を目いっぱい使うために、上の写真のようにこの石積みの擁壁を一部取り壊して、直立したコンクリート擁壁にしてしまいました。
その結果、無粋で圧迫感のあるコンクリートの壁と石積みの擁壁の不連続さが目立つ景観になってしまいました。
たかだか数十センチの幅の敷地を確保するために、こんなことをしなくても…というのが正直な感想です。
隣のパークハウスさくらレジデンスが様々な木々を植えて、南側の調節池やペデと連続性を保っているのと対照的です。
また、ペデの脇にはNEXIOの自転車置き場ができるようですが、ペデから乗り入れることもできないようです。

これら2つの景観上の問題点が私は気になって仕方がありません。
既存のサーパスやパークハウスをはじめとしたマンション群は、決して満点のデザインではありませんが、モダンで比較的落ち着いた雰囲気を醸し出していたと思います。
また、敷地の構成や植栽が、周囲のペデと一体となっていて、街と調和していました。
他のマンションでは、ペデの連続性とセキュリティの両立に配慮した設計になっていることがほとんどなのに、NEXIOではそのような配慮が見られないのが残念です。

反対意見に対するコメント

「隣のマンションや町並みに合わせる必要なんてないと思います。」
というコメントがありましたが、私はそうは思いません。
地域の一員となって周囲の利便性や地域のイメージなどを享受するのですから、周囲との調和を考えないのはおかしいと思います。
建物のデザインは、白いキャンバスに絵を描くということではなく、既に背景が描かれた絵の中に建物を描くという作業であって、既にある背景を無視したデザインはあり得ないと私は思います。

日本人は空気を読んで周りに合わせることを好むのが一般的なのに、なぜか住宅に関しては個性を求めることを優先しがちなのが不思議です。
内装はいくらでも好きにしていいと思うのですが、外観はある程度統一感が必要だと思います。
壁面線とスカイラインが統一されているだけでも、かなり整った景観になるのですが…。

また、「研究学園駅周辺の都市計画失敗はNEXIOどうこう論議する意味はなくもう修正できないと思います。」という意見がありましたが、研究学園駅周辺でも場所によって景観は様々です。
研究学園南交差点から研究学園北交差点にかけての境松西平塚線沿いのマンション群やパセオコモンズ、ミリオンアベニューなどの戸建住宅地には統一感があり、電柱も地中化されて比較的整った街並みが続くエリアだったので、それが乱されたことに違和感を持つ人が多いのだと思います。


今後のブログのポリシーについて

「研究学園の生活」を今後書いていくにあたり、今回のように批判的なことも書くことがあると思います。
批判や反対意見を書く場合には、以下のようなポリシーで書いていきたいと考えています。
(これまでも漠然と考えていたポリシーですが、改めて明確にしました。)

1.多様な意見があることを理解し、反対意見や批判も尊重する。
2.個人や団体に対する批判ではなく、考え方や行為(およびその結果)に対する批判・反対とする。
3.単に好き嫌いを書くのではなく、根拠を明確にして誹謗中傷にならないよう表現する。
4.書かれる側の事情・立場も考慮した表現とする。(批判・反対をしないという意味ではありません)
5.批判・反対のコメントも原則として削除しないが、根拠の無い誹謗中傷や虚偽、なりすまし等のコメントは削除する。

レーベン研究学園NEXIOの建物が姿を現してきたけど…ちょっとガッカリ!」へのコメントに対して、まとめてコメントさせていただくとともに、今回の反省、記事の意図、今後のポリシーを書くことで、記事の総括とさせていただきます。



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Posted by Science_City at 12:19│Comments(2)まちづくり建築
この記事へのコメント
らんきんさん、こんにちは!

本当は、自動車研究所という大地主がいたので、自動車研究所がどこかのデベロッパーに委託してくれれば良かったのですが、そうならなかったのが研究学園の不幸なところかもしれません。

おそらく駅前の商業地域には多くの個人地主が換地を希望して、細切れに換地されてしまったので、なかなか統一感のある開発が行われなかったのかなと感じています。

個々の地主さんが個別最適を追及すると、結局賃貸マンションや賃貸アパートばかりになってしまうのが、区画整理事業の限界ですね。

理想的な街づくりをしようと思ったら、研究学園都市を造った時のように、土地を全面買収するしかないと思います。
ただ、そうすると相当な費用がかかるし、地価の下落リスクを開発者が一手に引き受ける必要が出てしまうので、難しいところですね。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年11月16日 01:47
こんにちは。

学生時代、都市計画の授業をとっていた事があり、
道路や街並み、景観などの計画、実施例について学んだ事があったのですが、
教授いわく、いくら理想的な都市計画を立てても、
政治家や地元の有力者に簡単に曲げられてしまうと言っていたのが印象的でした。

そうならないためにも、柏の葉のように三井のような大企業が主導して街づくりに関わればいいのですが、
そのような例はあまり無いのが実情のようです。

研究学園は街づくりのリーダーシップをとる人や団体がいないため、
土地の購入者が好き勝手に建物を建てていると感じています。

新しい街であるからこそ、その点は非常に残念です。
もう少し初期の段階で街づくりのビジョンができていれば、
多少は防げたのではないかと思います。
Posted by らんきん at 2015年11月09日 21:32
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