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2015年05月11日

総合運動公園の補助金はこんな仕組みになっていた!

広報つくば臨時号「総合運動公園」の説明にツッコミを入れる!(その2)です。
タイトルを中身に即したものに変えました。

【関連記事】




Q3 国からの補助金は本当にもらえるの?
A3 今年度の補助金の内示がありました(4月9日)。しかし、事業を行うための市の予算が議会で認められなかったため使用できませんでした。

【A3を正確に書くと…】
・今年度分は1億6000万円の補助金の申請をしましたが、1億2000万円しか内示がありませんでした。(常陽新聞4/15記事より)
・今後もすべての補助金が交付される担保があるわけではありません。
・しかも、この補助金は全額が総合運動公園に使うお金として交付されているわけではありません

【補助金についての解説】
いろいろ交付金について調べてみると、いくつかのことがわかりました。
1. 補助金として「社会資本整備総合交付金」と「防災・安全交付金」の2種類を併用しようとしている。
2. 「社会資本整備総合交付金」は、総合運動公園だけに使う交付金ではない。
3. 交付金の対象として国土交通省に申請した総合運動公園の計画は、約300億円の事業費全体の半分以下の可能性があり、計画全体の補助金が認められたわけではない。


【1.について】
総合運動公園の財源としている補助金は、「社会資本整備総合交付金」という国土交通省からの補助金です。
国土交通省が公表した平成27年度の事業実施箇所(PDF)を見ると、興味深いことが分かります。





「つくば市 都市公園の整備による安心・安全なまちづくり(防災・安全)」で9600万円と、
「研究学園都市北部地区都市再生整備計画」で2440万円で、
合計1億2040万円の交付が内示されているようです。

平成24年度補正予算から、「社会資本整備総合交付金」(社総交)は、通常の「社会資本整備総合交付金」と、命と暮らしを守るインフラ再構築や生活空間の安全確保を集中的に支援するための「防災・安全交付金」に分かれました注)
そのため、「防災」や「安全」を目的とした事業に優先して予算が配分されるようになったようです。
(出典:国土交通省 「社会資本整備総合交付金等」ウェブサイト 「交付金制度の変遷」)


※ 国土交通省ウェブサイト 「交付金制度の変遷」より

つまり、つくば市は総合運動公園の財源を2種類の交付金を使って確保しようとしていることがわかりました。
つくば市が、やたらと「災害時の避難場所」という役割が強調されていると思ったら、「防災・安全交付金」を活用しようとしているからでした。
防災を目的としていないと交付金をもらえないので、とってつけたように「防災」を強調しているわけです。
予算的には「防災・安全交付金」がメインなので、こちらの交付金が不可欠な計画になっていますが、交付金の前提となる「社会資本総合整備計画」がウェブサイトで公表されていないので、詳細は不明です。

【2.について】
研究学園都市北部地区 整備方針概要図



研究学園都市北部地区都市再生整備計画」については通常の社総交を活用していますが、こちらはすべてを総合運動公園に使う計画になっていません。
計画の内容は、つくば市のサイトに掲載されています。
この計画には、
・歩行者ネットワーク道路 … 2億6900万円(事業費)
・大穂交通センター … 1億5000万円(事業費)
・地域交流センター(スポーツの森) …5億4000万円(事業費)
・アクセス道路 … 7億4200万円(事業費)
という4つの事業が含まれており、下の2つが総合運動公園関連になります。
(上の2つは、ペデの改修と旧大穂庁舎でつくバスのバスターミナル化の事業のようです。)

総事業費は平成27~31年度までの5年間で約17億円となっていますが、総合運動公園関係は約7割です。
事業間の流用は可能ですが、交通センターやペデ改修が0円というわけにはいかないでしょうから、やはり全額を総合運動公園には使えないでしょう。
しかも、通常の社総交の方はアクセス道路整備と、「地域交流センター」にしか使えないので、残りは防災・安全交付金と地方債で大部分賄う予定なのでしょう。

そもそも、「地域交流センター」って何なんでしょう?
「(仮称)つくば市総合運動公園基本計画」にも1度も出てこない言葉ですね。
全くの謎です。

【3.について】
さらに、注目すべきは「研究学園都市北部地区都市再生整備計画」は、平成27~31年度の5か年の計画になっていること。
つまり、総合運動公園の全体計画は10年にわたっているにもかかわらず、後半部分の財源はまだ担保がありません。
(正確に言えば、来年度以降の交付金も担保はありませんが、初年度の計画が認められれば次年度以降の交付金が0になることは通常はないと思います。)

また、都市再生整備計画上の総合運動公園の事業費は96億円となっており、事業期間は平成27~31年度の5か年になっています。
通常の社総交の総合運動公園関係の事業費は約13億円ですから、実質的には約109億円の事業計画ということでしょうか?
防災・安全交付金を活用する計画の全体像が公表されていないので、まだわからない部分が残っていますが、どうやら交付金の対象として国土交通省に全体の計画が認められているわけではないようです。

補助金の世界は複雑怪奇ですね!


注)こういった経緯で、広義の「社総交」と、狭義の「社総交」が存在していることに注意が必要です。
  「つくば・市民ネットワーク通信」Vol.42の3ページの図1で示されている国全体の「社総交」の推移は、おそらく狭義の「社総交」の推移だと思われますが、広義の「社総交」の推移(概ね横ばいまたは微減)を見た方がよいと思います。



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この記事へのコメント
研究学園の主婦さん、こんにちは!

五頭市議は、1つ勘違いをしてますね。
間接民主制だからといって、市政のすべてを議員に委任しているわけではないということ。
すべての市政に関する意見が、議員と市民の間で一致することはあり得ないわけですから、市政の重要な事項については、住民投票を請求できる仕組みになっているわけです。

にもかかわらず、住民投票を否定するということは、憲法改正の住民投票や大阪市廃止の住民投票の意義を否定することになります。
リーダーシップは重要で、リーダー無しにすべてを話し合いで決めたら決まらないことばかりになってしまいますが、リーダーが変な方向に独走したら止めることができるのが民主主義だと思います。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年05月18日 01:47
総合運動公園シリーズをいつも興味深く拝読しています。
いつも分かりやすい解説をして下さり、どうも有難うございます。

あるつくば市議はブログ( http://gotouyasumasa.webibaraki.net/ )で、

>そもそも住民投票が必要だとは考えていない。所詮、今回のように、住民投票を賛成する方々は、市民の意見だと連呼していうほど大きくないわけだ。市民の意見の中のひとつの各論に過ぎないわけだ。

>住民投票という直接参加型の政治手法は、基本的に不公平なのである。

と、住民投票自体を反対しています。

もう署名は11,700筆集まった時点で決定したようなものなのに、何故こんな頓珍漢な事を発信出来るのだろうと不思議で仕方ありません。

この議員さんは、本当に有権者の声を聞いているのか疑問です。

そもそも見直せば賛成という事は、現在の計画では賛成しかねるという事なので、もし賛成・見直せば賛成・反対、の3択にするのなら、見直しの内容を明確にしておかなければ不公平だと思います。
Posted by 研究学園の主婦 at 2015年05月11日 23:26
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