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2014年06月22日

【幻の新交通システム(3)】常磐道をくぐる謎のスペース!

だいぶ間が空いてしまった「幻の新交通システム」シリーズ。
以前、ご紹介したのは土浦駅東口からつくばセンターを結ぶ路線構想の名残でした。

【幻の新交通システムシリーズ】


【幻の新交通システム(3)】常磐道をくぐる謎のスペース!

実は、土浦~つくばセンター以外にも新交通システムの構想があったようです。

この写真は、西大通りのイオンモールつくば脇から見た常磐道をくぐる地点です。
この辺り、妙に中央分離帯が広いのですね。

【幻の新交通システム(3)】常磐道をくぐる謎のスペース!

近づいてみると、植込みと街路樹の向こうにトンネル(正確にはボックスカルバートですが)があるのがわかります。

【幻の新交通システム(3)】常磐道をくぐる謎のスペース!

反対側から見ても、同じように2車線分の幅があるトンネルが口を開けています。
西大通りの拡張用地ならば、3車線+3車線のトンネルとすればいいわけで、わざわざ2+2+2にしているのは普通の道路ではないものを通す予定だったということでしょう。

茨城県が平成16年に作成した「土浦・つくば・牛久業務核都市 基本構想」を見てみると、「研究学園中央地区(筆者注:つくば駅周辺のこと)と牛久北部地区(筆者注:ひたち野うしく地区のこと)を結ぶ新交通システムの導入を検討する。」と明記されています。
「業務核都市」という言葉が既に死語になりつつあるので、もはやこの基本構想に意味はほとんどないと思いますが、少なくともこの頃まで茨城県、つくば市や牛久市には、新交通システムを造りたいという考えがあったと思われます。

この区間の常磐道が開通したのが1982年なので、今から30年以上前にはここに新交通システムを通そうという計画が存在していたようです。
過去の常陽新聞の記事をまとめた「つくば報道」という本を見ると、科学万博開催時の交通手段として新交通システムを整備すべきというような意見もあったようで、将来に備えて常磐道の下の部分だけスペースを空けたということでしょうか。

ご存じのとおり実際の万博時には、新交通システムではなく、2両連結の連接バスが走りました。
もし、この計画が実現していたら、イオンモールつくばや牛久栄進高校に行くのが便利になっていたし、TX沿線からJR常磐線に乗るのが便利になっていたでしょうね。
もっとも採算が取れていたかどうかは疑問ですが…。





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Posted by Science_City at 06:22│Comments(2)まちづくり道路鉄道
この記事へのコメント
革洋同さん、こんにちは!

興味深い資料を教えていただき、ありがとうございます。
まさにご指摘の文章がこの文章のことを指していると思われます。

ただ、西大通りとの交差について書かれている文章なので、ここに新交通システムの予定があったのかどうかまでは読み取れないようです。
2車線×3のボックスにした理由がどこかの文献に書かれているといいのですが…。
Posted by Science_CityScience_City at 2015年06月21日 12:03
http://www.jsce-ibaraki.com/publication/h14conference.pdf
の10頁に
「② 常磐自動車道の既に盛土工事の終わったところについては、立体交差とするため日本道路公団にお願いしてコンクリートボックス構造とする。」
とあるのを見つけましたが、ここのことでしょうか?
Posted by 革洋同 at 2015年06月14日 20:36
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